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ChatGPTs(カスタムGPT)を作成する際に出てくる「構成」タブ内の機能の一つに、
「知識」という項目があります。
これは、あなたが作りたいGPTに特定の資料やデータを読み込ませ、その内容に基づいて回答できるようにする、非常に強力で便利な機能です。
自分だけの専門家にできるんですね。
ただいいことばかりじゃない注意事項もあります。
本記事では、ChatGPTs初心者の方にも分かりやすいように、
この「知識」機能の概要から設定手順、メリット・デメリットまでを丁寧にご説明します
目次
① 機能概要(教科書を渡すイメージ)
「知識」が果たす役割
ChatGPTsの「知識」機能は、
アップロードしたファイル(PDF、テキストファイルなど)をGPTの追加の「参考資料」として与えるものです。
イメージとしては、生徒に教科書や参考書を渡し、その中身を参照しながら質問に答えてもらうようなものです。
通常、ChatGPTは学習済みの膨大なインターネット上のデータに基づいて回答しますが、
「知識」機能を使うと、
アップロードされた独自の資料を最優先の参照元として活用するようになります。
たとえば、会社の研修マニュアルをアップロードすれば、
そのマニュアルの規定に沿って説明したり、具体的な手順を回答したりできる、
社内ルールに詳しいAIを作成できます。
仕組みをイメージする
アップロードされたファイルは、
GPTが人間のように「文字」として最初から最後まで読むわけではありません。
ファイルは、
GPTにとって検索しやすいデータ構造(インデックス)に変換されて保存されます。
分厚い教科書の内容を、重要なキーワードや関連情報が整理された詳細な索引に変換するイメージに近いです。
GPTは質問を受けるとこの「索引(インデックス)」をもとに、
質問と関連性の高い部分を素早く探し出し、その部分の内容を回答に活用します。
これにより、アップロードした資料の広範囲な情報から、
回答を導き出すことができるのです。
② 活用例
| 活用目的 | アップロードする資料の例 | 作成できるGPTのイメージ |
| 社内業務サポート | 社内規定マニュアル、福利厚生ガイド、ITツール利用手順書 | 新入社員のオンボーディングや、社内制度に関する質問にすぐに回答できるAI。 |
| 製品・サービス問い合わせ | 製品の取扱説明書、FAQ集、技術仕様書 | 製品の細かい使い方や、トラブルシューティングについて、専門知識をもって案内できるサポートAI。 |
| 専門的な調査・研究 | 特定分野の専門論文、業界レポート、過去のアンケートデータ | 最新の研究に基づいた要約や、特定のデータポイントの抽出を助けてくれるリサーチアシスタント。 |
| 教育・学習支援 | 特定の時代の歴史教科書、語学学習の単語帳、テスト対策資料 | 特定の教科書の内容に限定した復習問題の作成や、概念の説明をしてくれる家庭教師AI。 |
③メリット・デメリット
✅ メリット
- 独自資料に基づく正確な回答が可能:
- 社内マニュアル、商品データ、過去のプロジェクト報告書など、インターネット上にない独自の資料を反映したGPTを作成できます。これにより、特定の組織や業務に特化した、より実用的なAIアシスタントが実現します。
- 社内マニュアル、商品データ、過去のプロジェクト報告書など、インターネット上にない独自の資料を反映したGPTを作成できます。これにより、特定の組織や業務に特化した、より実用的なAIアシスタントが実現します。
- 情報源の限定:
- GPTが独自の資料に限定して回答するようになるため、情報源をコントロールしやすくなり、外部の不確実な情報に基づく回答を防ぐ効果も期待できます。
❌ デメリット
- 「学習」ではなく「参照」である点:
- アップロードしたファイルの内容は、あくまでそのGPTの内部参照に使われるだけで、GPTのモデル自体がその内容を完全に「学習」し、ほかの質問でも活用できるようになるわけではありません。
- ファイル全体の情報は参照可能な状態に変換されますが、原文のまま保持・復元できるわけではありません。
- アップロードしたファイルの内容は、あくまでそのGPTの内部参照に使われるだけで、GPTのモデル自体がその内容を完全に「学習」し、ほかの質問でも活用できるようになるわけではありません。
- 実用的なファイル容量に制限がある:
- 理論上は512 MBまでアップロード可能とされていますが、GPTが全文を完全に読み込み、参照できる保証はありません。
「読み取り可能な知識の総量が完全に512 MBまで」という意味ではなく、アップロード可能なファイルサイズの上限という意味とのこと。
また、1ファイルあたりのテキスト処理上限は 2,000,000トークンで、
字数に換算するとChatGPTの「1トークン ≒ 日本語1~2文字」
つまり約200万〜400万字は“アップロード可能なファイルサイズの上限”となる。
👇
ただし、現実的に機能する上限はかなり下にあると考えられています。
詳しくは⑥使ってみた感想をご覧ください - 大きなファイルや、画像を多く含む複雑なPDFなどは、処理が不完全となり、質問に対して一部の内容しか参照されない場合があります。
- 理論上は512 MBまでアップロード可能とされていますが、GPTが全文を完全に読み込み、参照できる保証はありません。
- 手動での更新が必要:
- アップロードされたファイルの内容が古くなった場合、手動でファイルを削除し、新しいものをアップロードし直す必要があります。自動で最新情報に更新されることはありません。
- アップロードされたファイルの内容が古くなった場合、手動でファイルを削除し、新しいものをアップロードし直す必要があります。自動で最新情報に更新されることはありません。
- ほかのGPTや通常ChatGPTとは非共有:
- アップロードした「知識」は、そのカスタムGPTの内部にのみ存在し、ほかのGPTや通常のChatGPTには共有されません。
④ 注意事項
1. 著作権と機密情報に配慮する
- 絶対にアップロードしてはいけない情報: 著作権や肖像権を侵害するデータ、あるいは機密情報、個人情報を含むデータは、たとえプライベートなGPTであってもアップロードしないでください。
- 公開GPTでのリスク: 「知識」を組み込んだGPTを公開する場合、アップロードされた資料の内容そのものは外部から直接閲覧できませんが、GPTの回答を通じて第三者に情報が漏れる可能性がある点に留意が必要です。
2. 対応ファイル形式を確認する
- 「知識」としてアップロードできるファイルの形式は限定されています。主にPDF、TXT(テキストファイル)、DOCX(Word)、CSV(カンマ区切りデータ)などが対応していますが、常に最新の対応拡張子を確認するようにしてください。
3. 参照の精度は保証されない
- GPTはアップロードされた資料を基に回答を試みますが、必ずしも100%正確な回答が保証されるわけではありません。特に、曖昧な質問や膨大な資料の中から細かすぎる情報を探す場合、参照が不十分になることがあります。
- 回答の正確性について、利用者が最終確認を行うことが重要です。
⑤ 設定手順
「知識」の設定は、カスタムGPTの作成画面(Configure/構成)内で行います。
ステップ 1: 「構成」タブを開く
- ChatGPTの画面左側で、編集したいGPTを選択👉GPTタイトル名選択👉GPTを編集する
もしくは、
ChatGPTの画面左側でGPT項目にある「調べる」→「マイGPT」からGPTを選ぶか、新しく一から作るのなら「作成する」でGPT編集画面へ - 表示された編集画面で、「Configure(構成)」タブを選択します。
ステップ 2: ファイルをアップロードする
- 「構成」タブ内にある「知識 (Knowledge)」セクションを探します。
- そのセクションにある「ファイルをアップロード (Upload files)」ボタンをクリックします。
- パソコン内のファイル選択画面が表示されるので、GPTに読み込ませたい資料(PDF、TXTなど)を選択し、アップロードします。
ステップ 3: 知識の確認と保存
- アップロードが完了すると、ファイル名が「知識」セクションに表示されます。
- 複数のファイルをアップロードすることも可能です。
- アップロード後、右上の「Update(更新)」ボタンをクリックして変更を保存します。
これで、あなたのGPTはアップロードした資料の内容を参照しながら回答できるようになります。
⑥ 実際に試した感想として
デメリットや注意事項でも紹介したように、参照の精度は保証されないという印象です。
というのも自分が書いている小説の人物紹介情報を参照できるよう、
テキストファイルをアップロードしましたが、使えませんでした。
詳しく紹介します。
自分が書いている小説の登場人物の特徴を聞いてすぐに答えてくれるChatGPTsを作りたかった。
👇
アップロード可能なファイルサイズの上限512MB約200万〜400万字範囲内である、
842KB29万5000字のテキストファイルをアップロード
👇
「登場人物の瞳の色や髪型や学年などをまとめて」と指示したが、
34000字ほどにある人物紹介の内容を読み取らず、「該当情報はありません」とでた。
その理由を確認すると以下の返答。
❌ 物語設定・キャラ設定の精読はできない
❌ データベース的な精密検索はできない
❌ 色・髪型・学年・プロフィールのような細かい情報は抜け落ちやすい
❌ 大量テキストアップロード=全文理解ではない
知識機能は「全文を読んで保持」ではなく
冒頭〜一部を重点的に処理する仕組みで、
“検索効率を高めるための要約データベース” というのが実情。
⑦ まとめ
ChatGPTsの「知識」機能をざっくりまとめると以下のようになります。
GPTに「教科書」や「参考書」を渡し、その内容を優先的に参照させる機能。 アップロードした情報は学習されるわけではなく、GPTにとって検索しやすい形に整理され参照に使われるというもの。 外部に共有されないこと、そして機密情報・著作権に十分注意すること。 |
一言一句情報として残り、その情報をもとに応える訳ではないということは念頭においたほうがいいですね。
確かにこの知識機能をつかえば、
活用法に挙げた働きもできますが、
あくまで学習ではなくAIが参照しやすい形に整理された情報をもとにした回答となる、という点はよく気をつけたいところ。
あると便利ですが、過信しすぎちゃいけない機能ですね!

ChatGPTsについての記事は下記にあります!
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