
こちらでは10月の豆知識や行事、暮らしに役立つ知恵 をたっぷりご紹介します
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秋や10月にまつわることわざ
10月にまつわることわざをテーマに話していきます
秋の言葉は暮らしや自然に直結するものが多いから面白いですね
秋の日は釣瓶落とし
「秋の日は釣瓶落とし」とは、秋になると日が沈むのが急に早くなる様子を表すことわざです。
釣瓶とは井戸から水をくみ上げる桶のことで、
落とすと一気に下まで落ちていきます。
その勢いを、秋の日暮れの速さにたとえています。
秋の夕暮れが短く感じる季節感をよく表した言葉です。
天高く馬肥ゆる秋
現代では空が澄み渡り、作物が豊かに実るという、とても平和で前向きな言葉として使われます。
ですがその由来は少し怖いものなのです。
元々は古代中国で異民族の馬が秋の食料で肥え太り、攻め込んでくることへの警告の詩でした。
日本に伝わる過程で、実りの秋食欲の秋というポジティブな意味に変わったという、面白い背景を持っています。
女心と秋の空
女心と秋の空という表現はよく聞きますね。
秋の天気が変わりやすいように人の気持ちも移ろいやすいというたとえです。
昔は女性に例えることが多かったですが、
江戸時代には男心と秋の空とも言われました。
今では人の心は移ろいやすいという普遍的な意味で理解する方が自然ですね。
秋茄子は嫁に食わすな
これは嫁いびりの言葉だと誤解されがちですが、
実はいくつかの有力な説があります。
一つは、体を冷やすナスを大切な嫁の健康を思って食べさせないという思いやり説。
もう一つは、ナスには種が少ないから子宝に恵まれるように食べさせないという子孫繁栄説です。
もちろん、美味しすぎるから嫁にやるのは惜しいという皮肉な説もありますが、
愛情が込められた言葉という説を信じたくなりますね
鰯雲が出ると晴れ
秋の空によく見られる、鱗状や波状の雲(巻積雲や高積雲)のことを「鰯雲」や「鯖雲」と呼びます。
この雲が出ると天気が回復に向かい、晴天が続くことが多いという、漁師の知恵から生まれた言葉です。
秋の澄んだ空の話に追加すると自然観察の楽しさが伝わります。
秋の鹿は妻を求めて鳴く
秋は鹿の繁殖期であり、オスがメスを求めて激しく鳴き交わす様子を表現した言葉です。
鹿の鳴き声が山に響き渡ることで、秋の深まりや寂しさを感じさせます。
動物や季節の移ろいの話に追加すると、五感で感じる秋を表現できます。
十三夜(じゅうさんや)に雨降らず
旧暦9月13日(新暦では10月頃)の十三夜の夜には雨が降らない、つまり晴れることが多いという言い伝え。
十五夜に次いで美しいとされる月を愛でる風習です。
秋や10月にまつわる慣用句や季語
ことわざ以外のものを集めてみました。
実りの秋
実りの秋という表現も10月にぴったりです。
五穀豊穣を表す言葉で、日本の稲作文化と深く結びついています。
現代でも豊かさの象徴としてよく使われますね
灯火親しむべし
長くなった夜の時間を活かす、
昔の人の知恵を表すのが灯火親しむべしという言葉。
灯りの下で読書をすることを楽しむべきだという意味で、
秋の夜長を学びや趣味に充てることを勧めています。
現代の読書の秋という表現も、この夜長と灯火という古くからの言葉の感覚の上に成り立っているのですね。
静かな夜を楽しむにはぴったりの時期です。
紅葉に関する表現
山々が色づく様子を山装うと表現します。
まるで神々が衣装をまとったかのような、鮮やかな色彩です。
そして錦秋は、錦の織物のように豪華で華やかな秋を意味します。
これらの言葉には単なる色の変化を美しい景色として捉える、
日本ならではの感性が表れていますね。
夜長月
美しい紅葉を楽しむ一方で、10月は夜の長さを強く感じる時期でもあります。
夜が長くなることを名前に持つのが、旧暦9月の長月です。
これは夜が長い月という意味の夜長月が略されたという説が有力です。
この旧暦9月が現在の暦では10月中旬から11月上旬にあたるため、
だからこそ、まさにこの時期から本格的な秋の夜長を感じられます。
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静かで美しい秋の夜長は、昔の人々が学びや情緒を育む大切な時間でした。
今回ご紹介した言葉の背景や意味を知ることで、いつもの秋の景色や日々の暮らしが、一層深く、彩り豊かに感じられるはずです。
この秋、少し立ち止まって夜空を眺めたり、温かい灯りの下で静かに本を開いてみてはいかがでしょうか。日本の美しい言葉とともに、実りの秋の豊かな時間をお過ごしください。

たくさん紹介しましたが、これでも厳選した情報です。
ここを足掛かりに是非また深く調べてみてくださいね。
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